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Rahxephon -ラーゼフォン-
オリジナルTVアニメーション


視聴感想文です。
三日坊主からコチラに抜き出したので、最初の方はあまりマメに書いてません。
雑誌等の情報をなるべく入れずに好き勝手に深読みしてました。
後で読み間違いに気づいた部分もありますが、あえて訂正しておりません。m(_ _)m

第1楽章 首都侵攻

 平日の16時半とは又珍しい時間帯に始まりましたが、それにしちゃ対象年齢高そうな。学生なら家にいる時間ですか? ビデオ撮る番組が増えて来て、テープの入れ替えを忘れそうです。(個人的問題点)

 キャラ原案が山田章博さんてとこでチェック入ったんですけども。キャラは結構好みです。すっきり美人で。色合い面白いし。
 メカが気持ち悪いです。ああいう、生物っぽいくせに無機質な感じ駄目です。(使徒とか) デカイくせに無音で浮いてるし。顔あるし。動かしてる人も魂削ってそうだし。…それが狙いなんでしょうけど。

 お話しが面白いかどうかは、まだ全然分かんないというのが正直なところ。とりあえず、美少女の為に来週も見るです。(←美嶋のことでした・笑/0807追記)
(020121)
第7楽章 集まる日

 坂本真綾ちゃんの主題歌聞き込んでます。いいですな〜。

 功刀司令が八雲副司令を「総一」って名前で呼ぶのが個人的にツボです。綾人にはつれないくせに〜。いやん。(?) 中田さんの声がまた渋くて色っぽい〜。
 キムにも総ちゃんとか呼ばれていたし、オヤジに可愛いとか言われてたし、八雲くんてば実はTERRAのアイドル?(笑)

 でも彼は、案外クセ者っぽいですよね。あの若さで副司令だし(や、組織の規模良く分かんないし、年も知らないけど)、柔らかい印象だけど、奇麗事だけで生きてる人ではなさそう。ていうか、根っ子頑丈そう。

 で。こういうキャラを過去に見た覚えがあるような気がするんだけど誰だっけ…? と首を傾げてみた所、むか〜し、少年サンデーで連載していた「新撰組」のパロみたいな学園物(タイトルも作者名も覚えてません…ナントカ土方くん、とかそんなのだったような…)に出てきた沖田くんと印象が似てるんだわ、という結論に。(柔らかい印象に騙さがちだけど実は…ってとこだけですが)

 偶然でしょうけど、名前も総一と総司でなんか似てるし。じゃあ、功刀さんは土方さんで、長官が近藤さんか〜、なるほど〜とか。(何が) や。私の新撰組の知識はかなり浅いので、本格的にお好きな方はどうか突っ込まないでやって下さいませ。(^^;)
(020312)
第13楽章 人間標本第1号

 眠くて眠くて早めに床に付きました。ラーゼフォンの放送がずれるかどうかネットで確認したのに、更に十分くらいずれていた様子。途中で切れてるし。おにょれ〜。
 今一番楽しみに見てる番組なのになぁ…。凹むにょ。恋愛関係だけもあちこち大変なことになっていて目を離せないっていうか、伏線多いし、見逃したシーンかなり勿体無さそうでイヤン。(予告で見ちゃった分、気になる〜)

 相変わらずこのキャラの為に見るっていうハマリ方はしてないのですが、功刀指令が一歩リードしてる様な気がします。普段の渋いっぷりだけでもイケテルのに、今週の子猫とのヤリトリにはやられました。や、第一話で久遠にヘッドフォン取られる辺りから(雰囲気良くて)結構キテたんですが。
 全く逆ベクトルに、胡散臭さが気になるのが一色監察官。あからさまに嫌な男なんだけどね〜。関俊彦さんの声がイヤラシクテ〜。(誉め言葉) …いや、我ながら趣味の幅広くなったなぁと思いますです。(笑)
 同じく怪しい優男でも、如月博士の方は引っかかんないんですよね。髪型? 裏表ありまくりの性格? そして、そんな彼の新たな面を描いたであろう今週を見損ねるワタクシ〜。(きゃ〜)
(020509)
第14楽章 鏡の中の少年

 ≪8月21日、ビデオを見返しての追記≫
 他にも語るべき部分があるのですが、追記なので一部分だけ。

 八雲を引き連れて場所を移したエルフィ。残されたアルファ小隊の面々の元へ現れた綾人、の場面。
 倉庫(ハンガー?)の中のエルフィが気になるのか、終始視線がそちらにあるドニー。しかも、彼の腕にはエルフィが脱いでいった彼女の上着が! 衝撃の事実に傷ついた綾人が駆け去るのを見送った後も、一人、エルフィが残った倉庫の方を振り向くし! もう完全に、この頃から彼はエルフィのこと、意識してますね?
 …台詞もない地味な場面なのに。 細かいよ、演出!(T_T) うぇぇぇ〜ん。(T_T)

 一度見ただけじゃ気づかないシリーズ演出が、どれだけ仕組まれているのやら…。
第15楽章 子供たちの夜

 今週放送分で一色さんの株が一段と伸びました。罠だ。
 しかし…先週放送分で綾人くんがとても可哀想だったのに、違う話を一回挟むあたりがなんともいえませんな。エルフィ好きなんで、なんとか和解して欲しいじょ〜。(>_<)
(020530)
第18楽章 青き血の絆

 伏線を裏切らず、遥サンの恋心がハッキリしましたネ。んむ〜、一途な恋って好きなんでタマランものがありますが、12歳の年の差は辛いよねぇ…。男女が逆ならもっと簡単そうだけど。
 一話二話での綾人くんの「年上に興味ない」発言、正体不明の女に対する警戒心から来た言葉とはいえ、痛いよねぇ。表層意識では「過去の恋」と割り切ってるつもりでも、実際に若いままの彼にそんなこと言われちゃったら泣きそう…。

 実は当初、計算間違いというか、勘違いをしてまして。ジュピター内で「10数年」経っていると思っちゃって、綾人たち、小学生?とか…それじゃホントの淡い初恋だよね。思い続けるの無理ありすぎ。オオボケでした。(笑)

 ジュピター内にいる一般市民(或いは、その役割を与えられている人達?)も全員青い血なんでしょうか? 朝比奈さんが「青い血に変わっちゃって…」って言ってましたが、確かに、彼女も鳥飼くんも一話では赤い血を流していた筈。「青い血」であることに恐怖していた彼女の様子からも「血は赤い」が常識として生活していたわけで…どっちが洗脳なんでしょうか。
 もともとは「赤い血」だったのに、「青い血」に変えられたのか。赤→青。
 本当は「青い血」なのに、綾人の為に「赤い血」だと思い込まされていたのか。青→赤→青。
 それとも、ずっと青いんだけど思い込みから「赤」に見えてただけとか? 朝比奈さんが、青い血を流しながら「私の血、赤いよね」と言ったのは、意識が混濁していたからではなく、その様に見えるように刷り込まれてるとか。
 あなたに合わせる必要が無くなったの…と言った麻弥の台詞からすると、青い血が本来の姿っぽいですけど。さて、どれが正解でしょうか。気になりまする。
(020620)
第19楽章 ブルーフレンド

  うあああ〜、重い、重すぎる展開に、ヒィィィ〜ッ。(@□@;)
 先週日記で言っていた血の色の謎は、どうやら刷り込み説が合っていた様ですが。そんなことはもはやどーでもいいっつうか。あ、あさひなぁ〜〜。(T_T)

 ……第一話の感想で、ドーレム動かしてる人が魂削ってそうでイヤンとか書いた覚えがあるんですけど。自分の意思と関係なく、奏者として使われちゃうんですか? もしかしなくても、母の命令? そして冷静に「さよなら」とか言われちゃうですか?(先週参照)
 誰にとって何が正義なのか知りませんが。朝比奈さんがあんな風に扱われなきゃならなかった理由って何よ。ああいうの、駄目だ。ムカツク。(腹が立つというより、胸に来る) …綾人とイイカンジになったのが理由だったら凄いナ。(←怖いよ)

 次回予告に鳥飼が居るのも怖かったです。どう考えたって平和の使者じゃないよね。ううう。頑張れ、綾人くん。(T_T)
 恵ちゃんには謎なんか隠されていません様に…。思わずお祈りしなくなる今日この頃。(急激に彼女の普通さが貴重に)
(020627)
第20楽章 綾なす人の戦い

 12楽章でエルフィが、自分たちの戦力がラーゼフォンに遠く及ばないことへのふがいなさを洩らしたのは、ドニーでした。
 エルフィにしてみればその時にたまたま彼が傍にいたからであって、ジャンとキャシーには言えないことを言ったとかそういうことでは無かったのかもしれませんが、ドニーはどうだったのでしょう。彼はあの頃から、エルフィに対して戦友以上の心情を持っていたのでしょうか。

 4月頃。弟とラーゼフォンの話になり「今回はまだキャラハマリしてないよ」と言った後で「気になるキャラは多いんだけどさ」と挙げていった中にドニーもいました。(既に複数のキャラ名を挙げていて恥ずかしかったので、ここでは言ったこと無かったですけど…)
 初登場時の台詞くらいしか出番らしい出番が無かった頃でしたので、弟に「うわ、マイナー!」と笑われたのを覚えています。私も「地味かな?」と笑ったのですが、どうにも『お仕事です』というストイックな雰囲気をまとったキャラには弱い部分がありまして(クロノクロスのイシトとか…)、上に挙げた場面でも密かにニヤリとしていたものでした。(一人で走りこみをしていた、なんてとこも又)

 冒頭、エルフィに気を取られて溢れるコーヒーを浴びてしまう場面で、浮かれる気持ちも半ばに『こ、こんなオイシイ場面が只で用意されている筈が無い…』と不安がぐるぐると渦巻くワタクシの脳内。
 先日角川から出た本で、ドニーたちもヴァーミリオンに搭乗するようになるというのを読んだときに感じた『嫌な予感』が的中する時が来てしまったのか?
 や〜め〜て〜く〜れ〜…と低く唸る私の願いも空しく。

 おのれ、鳥飼!! 怨んでやるっ〜!(@д@)きぃ〜っ

 衝撃度は先週の方が大きかったっていうか、痛々しかったんだけど。ドニーは軍人なので、死は覚悟していた部分あったろうし。けど、脱出装置を封じて綾人に見せしめる為に殺した鳥飼のやり方は…痛い…。
 彼には彼の理屈や理由や立場があって、「赤い血」も「綾人」のことも憎いのかもしれないけど。朝比奈さんのことは本当に好きだったんだろうし、可愛そうだと思うけど。今後(次週?)彼がどんな可愛そうっぷりを披露したとしても、アレは許せそうにありません。エルフィのことも好きなので余計に…。うぇぇぇ〜ん、ちくしょ〜。(T△T)

 予告の恵ちゃんのパンチに拍手。よくぞ殴ってくれました。しかし恵ちゃん、またも辛い恋をするですか? 否、辛いのは遥さんの方か?(綾人って罪だ…) 遥さんと言えば今週凄い伏線が張られましたが。やっぱりあの絵はそういうことなの?
 一色さんの嫌な奴っぷりにも拍車がかかりました。遥さんを誘ったシーンは私の方が恥ずかしかったり。(何で) 美嶋にあっさり操られてるのも恥ずかしかったり。
 美嶋最強〜。功刀さんはやっぱり格好いい〜。八雲くん、只の保身じゃないと信じたいけどどうなの? 次回が月末って、どうなのぉ〜〜?(おあずけ…)
(020703)
第21楽章 ゼフォンの刻印

 傷つきたくなくて、傷つけたくなくて、なのに知らぬ間に誰かを深く傷つけてしまう人。
 悪意を持って誰かを傷つけようとして、実は自らも傷ついてしまう人。
 善と悪。偽善と偽悪。…今週も重たいよ〜、ラーゼフォ〜ン。(T_T)

 鳥飼、瞬時に姿を消したりしてたけど…亜ムーリアンじゃなくて、ムーリアンなんでしょうか。その辺りの境目が良く判らんのですが。
 あの涙は本物だろうし、あんなに早く綾人に正体をバラしたのも、実は彼の精神状態もギリギリなのかななんて思うと、やっぱり彼は彼で可哀想だなぁと思いました。(でもアレは許さんよ) それとも、イシュトリに見つかったからやり方を変えたのかなぁ?
 てゆーか、鳥飼! 恵ちゃんをグーで殴るな〜!(複雑な男心か…)

 一色さんが壊れていてイヤン。なんでしょうか、あのテンションの高さは。あんなの私が好きな一色さんじゃないわ〜。(←誰)
 あんな、あからさまに憎まれ役だなんて…あ、最初からあからさまな憎まれ役だったか…(笑)…いや、でも何か違うだろ、ノリがさぁ! 何か…空虚に見えるんですけど?(そうでも無いのかなぁ…) 
 怖いです、イシュトリ。実は一番厄介なのは彼女なんじゃないかって気もしてきました。フォースでストームトルーパーを操るベンを思い出したり。<SW

 対して。あんまり興味ないです、な感じだった如月博士の株が上昇中な今日この頃。(ええと…綾人が東京に向かった辺りから)
 小夜子さんにした仕打ちは酷いけど(ペンダント事件)、彼は自分が守りたいものだけを守ろうとしてるんでしょうな。それ以外は、利用はしても情は移さない。優しい顔をして、誰にも気を許していない。「僕はずっと一人だった」と自ら語ったとおりなんですね。ある意味、意志が強い人なのかも。…で…今週の爆弾発言(と新たな事実)。

 「兄さん」て! 誰が? 綾人が? ぎゃあ!(@▽@;) 樹さんの胸と腹にもぎゃあ! 結構逞しいよ!(見るところ間違ってます) そういえば、綾人の入浴シーンにもぎゃあ! 見事な脱ぎっぷり!(間違ってるってば)

 以前から、亘理長官との会話を深読んでみたりはしていたのですが…うむ〜?

 八雲くんと遥さんは、風当たり強そうで大変ですね。裏切り者扱いだもんなぁ。八雲くんは功刀さんの帰る場所を確保している様にも思えるんですけど、買いかぶり過ぎでしょうかねぇ。彼は切れ者だと思うんだけどなぁ。…恋人にも白い目で見られちゃって、痛いね。しかもその恋人がご懐○?て、凄い話だなぁ。深夜枠で良かったね、ラーゼフォン。(そーゆー問題なのか)

 九鬼の名前を聞いたときの功刀さんがどんな気持ちだったのか、気になりまする。
(020731)
第22楽章 木星消滅作戦

 一色さんの壊れっぷりが痛かったです。彼は『自分』の意味が欲しかったんでしょうね。彼だけがハルカを覚えてるのも痛い。使い捨てにされたも同然なのに。…彼もいろんな人を使い捨てにしてきた報いなのか。…というわけで、イシュトリはやっぱり怖かったです。

 八雲君、笑顔がキョーアク。だてに22であの地位を築いてませんな。いやぁ、強い強い。(^^;) 先週の私の同情は必要なかったですね。(苦笑)

 功刀さん格好良かったし、その上可愛かったし。(ブチを箱に入れる姿を想像してみる) 肩幅の広さに萌え。でも穏やかな彼を見られるのはもしかして最後? 来週はいよいよ戦線復帰? 九鬼と因縁の対決? 願わくば、過去を清算する以外に生きる価値を見出せますように…。これ以上痛いのは嫌だ。

 亘理さんてやっぱりそうなのかなぁ。(違っていると恥ずかしいから言わない…笑)

 序盤で恵ちゃんに微笑みかける綾人はエライ美人でした。そりゃもう、あんな顔で見つめられたら顔も赤くなるってもんです。彼はどこまで判っててやってるんでしょうかね。無意識に?プレイボーイっぷりを発揮。遥さんに対するアレも口説き文句にしか聞こえないぞ。(笑) 半覚醒なのかなぁ?
 そして恵ちゃんがとうとう真実を!(T_T) ああもう…いい子なのに…人生って残酷だ…。

 久遠のイシュトリが…ってのも凄いですな!(驚!)
(020807)
第23楽章 ここより永遠に

 10楽章以来、いつかはこんなことになるんじゃないかって覚悟してました。でも覚悟していたから平気ってものじゃないです。序盤、ミチル(小鳥の方)を連れて家を出る功刀さんの姿に、ああ、やっぱりそうなんだ…と。あまりに静かなんだもの。
 綾人と食事する約束をしたことを、遥さんに教えた功刀さん。それを聞いて嬉しそうに微笑んだ遥さん。功刀さんの静かな時間はまだ続いていて、もう本当に後は嵐がやってくるのを待つだけなのだと、その約束が果たされる日はないのだと分かって…やるせなさで一杯になりました。

 果たして、姿を現した九鬼。どうして麻弥が鳥飼(彼はどうやら真正のムーリアンみたいですね…)ではなく、九鬼を使ったのか判りませんが(亜ムーリアンは使い捨て?)、功刀さんにとっては願っても無い事だったのでしょうね。他の相手が攻めてきたんだったら…あの作戦は行わなかったのかな?と思うと悲しくなりますが。

 功刀さんの決意を知って、猛反発する八雲くん。そりゃそうです。私だって彼の立場だったら反対します。まるで見殺しです。どう考えたって、生存確率低いです。それでも、功刀さんの意志は固く、違う道を生きていかなければならないのだと諭されて泣きそうになる八雲くんに、私の胸もいっぱいいっぱい。涙腺は緩まないんですけど…肺の奥に重たいものが。ズルイよ、功刀さん。そんな静かな顔をされたら、止められないよ。

 戦いが始まっても功刀さんの冷静な態度は崩れず、異様に興奮状態の九鬼が一人、自分の力を誇示して騒ぐ。(まるで道化…ある意味彼も気の毒だけど…同情はできない)
 自分の上に流れた時間と、功刀さんの上に流れた時間の重さの違いを、九鬼は判ってないんだろうな。静かに見える表層の下で、悲嘆、愛惜、寂寥、自責、後悔、そんなものを全部飲み込んでいる決意を。「逆恨み」なんかであるものか。

 燃えていく娘の写真を見ながら、何を思っていたのかな。九鬼を道連れにすることができて、ホッとしただろうか。最後の瞬間、彼が自分を許せたならいいな…。娘のもとへ真っ直ぐ行けたならいいな…。

 轟音に消されてしまった功刀さんの最後の言葉は何だったのだろう。そのまま、綾人の名前を呼んだと思っていいのかな? もしそうなら、綾人に何を託したかったんだろう。未来を? 希望を? 生き抜くことを?

 元奥様が涙したのも深かった。美智瑠ちゃん(娘の方)のことが無ければ、分かれることは無かったかもしれない二人。(功刀さんはあまり家庭を顧みなかったみたいだけど…) 功刀さんの死をまだ知るはずも無い彼女が流した涙は、虫の知らせ? それとも、美智瑠ちゃんが流した涙だったのだろうか。せめて、彼女には幸せになって欲しい…。きっとそれは、功刀さんの願いだから。

 綾人が美嶋の手をとった事とか。あれ以来始めて姿を見せたエルフィが「失って気付くもの」と綾人に言ったときに、彼女の中に在ったのは何だろうとか。ミチルの籠を見て全てを悟ったエルフィと、何も言わなかった八雲くんとか。燃えていくニライカナイとか。樹さんは美嶋が見えたんだ?とか。他にも印象に残った場面はあったのだけど。今週は功刀さんのことしか語れません。(T_T)
(020814)
 …EDで中田さんのお名前が中島さんになっていたのですが改名なさいましたか? もしそうならいいのですが…単に間違えたのだとしたら怒るじょ。功刀さん…最後だったのにマヌケ過ぎる…。しくしくしく…。 ※後日追記※ 改名なさったご様子はありません。DVDでも直ってなかったよ…スタッフ気づかなかったのか…直すことが出来ないものなのか…しくしくしく…。
第24楽章 調律への扉

 功刀さんの声、綾人にちゃんと届いていたのですね。良かった。功刀さんも、今守れるものを守ったのかなぁ。そうだといいな。過去だけでなく、今を生きてくれていたんならいいな。(まだ引きずってる奴…)

 弐神さん、や、十文字さんですか? 髪を整えただけで男前上がるもんですネェ。個人的には弐神さんの姿の方が好きですが。(笑) 19楽章で連合の人間なのかなって匂わせてましたが。ま、遥さんは情報部員だったくらいですし、情報のヤリトリなんかしてたし、薄々気づいていたってところでしょうか。八雲くんはその辺り、抜け目なさそうだし。(亘理さん、功刀さん辺りが掴んでたっぽい)

 ところで。統合自衛隊と連合は別なの?(←未だに力関係が判っていない奴)
 実は、「統自」っていうのが何なのかずっと判んなくてですね。「トウジって誰?」とか思っていたですよ。(笑) これだけ人も組織も絡まっていると、音で聞いただけではピンと来ないことってありますな。(私だけ?)

 失脚から一話置いて登場の一色さん。あの絵(?)は何かの儀式? …単に手慰み?(痛いなぁ)
 あの石は15楽章の時のアレですね。子供の頃からは想像もできないくらい嫌な大人になった彼ですが。アレを捨てずに持っている辺りが、嫌いになれない部分でしょうか。彼が歪んでしまったことを彼の弱さだと言うのは簡単だけど、歪まずに要られない環境に置いたのは誰かって考えると、そっちの方が嫌です。

 「D」である一色さんを「B」である樹さんやヘレナと一緒に育てたのも、実験の一環だったのかなって思うと益々嫌な気持ちになるです。選民意識を植えつけといて、その上半端モノ扱いされたんじゃタマリマセン。
 15楽章に登場の「先生」は…オリジナルなんですか? 古いタイプは寿命が短いみたいなこと言ってましたけど、一色の前に生まれた「D」は何歳くらいまで生きられたんだろう。一色の寿命は? もしかして、それも関係あるのかな? 生き急いだというか、生きているうちに何か残したかったっていうか。(考え過ぎ?)

 今回出てきた財団の新しいメカ、シュバルツァーのパイロット。一色そっくりでしたが(一瞬、本人かと思った)
アレって、量産型って人達ですよね? シュバルツァ−は泥人形の進化系で、だからシンクロした「D」タイプの人が乗ってるってことだと思ったんですが…違うのかな。一色、死んでませんよね? 予告にいたシルエット、彼ですよね? 誰に拳銃向けてるのか、凄い気になるけど。(又しても何か悲劇が?…T_T)
 パイロットたちが量産された「D」だとして、彼らには自意識はあるんでしょうか? もしあるとしたら、凄い残酷な話。私だったら自分が「量産」された「モノ」だなんて知るのは嫌だ。(洗脳も嫌だけど…)

 もしかして綾人って「A」ですか?

 綾人と樹さんが双子。や、久遠と麻弥よりは似ているような気がしますが。髪と瞳の色も近いし。遥さんと恵ちゃんがああなので、兄弟だからといって色合いが似ているとは限りませんが、双子って言われるとね。二卵性? お父さん似とお母さん似でしょーか。子供の頃を見ても髪質とか違いそうですよね。
 ていうか、遺伝子提供者ってことは、久遠の息子たちってことですか? うわ? …そうか…それで樹さんは久遠に優しかったんだ?(違?) 誰がお父さんか、私の読みは当たるのでしょーか。

 例え遺伝子的な存在でも、樹にお母さんがいるのは妬ましかった(或いは羨ましい)のかなぁ…なんてコレマタ一色さんについて考え過ぎてみたり。だから、自立しろなんて言ったのかな、なんて。<14楽章
 …今週は一色について語り過ぎ。(やっぱり好きみたいです)

 総ちゃん、凛々しくなって。でもちょっと痛々しい。頑張れ。キムの為にも生き残ってくれ〜。
 六道さん…教え子を偲んでの飲酒。自分より若いのが先に逝っちゃうのって辛いだろうな。麻弥にお父さんて呼ばれて少し顔が和らいだのが印象的でした。彼も長いこと重たいものを抱えてるんだろうなぁ。
 ドニーに続いてジャンとキャシーまで…。エルフィも来週あたりヤバそうで嫌だぁ〜。(T_T) 鳥飼のドーレム出てきたし…無茶しそう。ヴァーミリオンそのものがヤバイくて怖いし。うぇぇぇ〜。
 鳥飼と久遠が昔馴染み…。「人に近い」って言われてましたが、ムーリアンは憎しみや嫉妬とは無縁なの? 久遠見てるとそんな気がしないでもないけど。麻弥はどうかな。

 んで、綾人。………アンタいつの間に?煤i@□@;) 「君」とか呼んでるし。いえ、22楽章でも呼んでましたが、昔を思い出したわけではないんですね?
 早く気づけよ…とずっと思っていましたし、遥さんが幸せそうで何よりですが。先週エルフィに言われるまで判ってなかったぽいのに…遥さんの気持ちを知るのとは別に、自分の気持ちは固まってたってこと? 「君に見せたい絵」って言ってたしなぁ。
 それにしても、ラブシーンが恥ずかしくて独り言炸裂しないと見ていられなかった私はナニモノでしょう。だって急にムード出しまくりなんだもん。こないだまで、ちょっとしたことで赤面していたカワイコちゃんとは思えません。いつの間にか背が伸びてたってのはツボですが。男の子だなぁ。

 樹さんも何か考えてるみたいだし。綾人は人じゃなくなっちゃうらしいし。久遠は泣いてるしで。まだまだ大変そうですね。…調律って、結局何をするの?
(020821)
第25楽章 神の不確かな音

 いつもは録画しておいて翌日見るんですけど、夕べは何となくリアルタイムで見てしまい、非常に後悔いたしました。ね…眠れん…。気持ちグラングランなので、感想もグラングラン。多分的ハズレなこと沢山書いてます。

 ラーゼフォンと綾人が一つになって「ヨロテオトル」に至る…結果、でかい綾人に。(嫌だ) 頭からも背中からも羽根生えてるし。…後半出てきたでかい久遠(…)は、何だか蝶みたいでしたね。

 ミチルを預けて…いや、確かに戦場に連れて行くことは無いのですが、そんなことしたら八雲くん、帰ってこれませんよ?とのっけから嫌な予感。今週は、物語のシリアス度と相対的なのか、目が小さめで絵柄もシリアス気味。皆さんいつもより大人っぽい(リアル)顔。八雲くんも美人度上がってます。晨星(戦闘機)で飛び立つエルフィを見送った横顔が特に…。ああ…もう! 皆、覚悟決めちゃってて、痛いです。(T_T)

 話が前後しましたが。亘理さんはやはり、お父さんでしたね。外してたら嫌だって言ってたのはコレだったんですけど、結構皆さんも予測なさってたみたいですし、そのマンマでした。裏の裏は無かったのね。
 ただ、遺伝子提供者、なんでしょうか? それとも単に「作り上げた」という意味? 名前も本当は「神名」だったわけで、戸籍上はお父さんみたいですけども。……樹さんの苗字、如月はどこから出たのかしら。彼も偽名? など、まだ疑問も残ってるんですけど。

 鳥飼は「オリンを守ってヨロテオトルに至らせるモノ」みたいなことを言われていた記憶があるのですが、その割には殺意丸出しなのに、麻弥も久遠も止める気が無いのは何故かなぁ、と思っていたのですが。
 でっかい綾人の胸を貫いて操縦席を引っ張り出したことによって、ヨロテオトルが目覚め、攻撃を始めましたよね。自分で自分を制御できない様に、何もかもを塵にして行く綾人に、もしかして鳥飼が守らされていたのはヨロテオトルに至る前のオリンで、時が来たので、今度は至らせる為に使われたのか?と。
 鳥飼の憎悪は、綾人をヨロテオトルに至らせるために必要だったのか? その為にこそ、朝比奈さんの死も用意されていたのか? と、どんどん怖い考えに。もしそうなら、鳥飼が可愛そう過ぎる…。(彼女が本当は綾人のことが好きだったというのも哀しい)

 それを考えたのは、ラスト、赤い大地で一人「僕は何?」と呟いた綾人を見た後なんですけど。引きずり出された操縦席には綾人の姿がなくて、もう完全に一つになったということ?とも思えたのですが、その直前に、丸く身体を抱え込んだ綾人が「僕は人間だ」と認識していましたよね。その、人間である「綾人」を、ラーゼフォンが乗り物であった象徴、操縦席を分離することによって切り落としてしまったんじゃないかと。あの赤い大地の綾人は、ヨロテオトルには要らなかった「綾人」なんじゃないかと思ったんです。
 ……なんて…全然的外れかなぁ。来週恥ずかしくて転げまわるかも。(コッソリ削っちゃおう…笑)

 周りのもの全部を消し飛ばすヨロテオトル。エルフィも、八雲くんも、あっという間に光に飲まれて、「ああああああ〜」と情けない声を上げながら見ていた私。何すんだ、綾人〜!(T_T)
 何かを観念したようなエルフィ。キムとの約束を果たせなかったことを謝る八雲。他、艦隊の皆さん、シェルターに入らなかった皆さん。皆、ムーにやられるかもしれない覚悟はしていただろうけど、まさか、綾人にやられるとは思っていなかったのでは。否、綾人もやりたくてやったんじゃないんだけど。助けて、美嶋…。

 そして。私が覚悟していたとおり、一色さんも…。
 パイロットは全員彼と同じ顔。同じ遺伝子。バイザーが壊れて晒された自分と同じ顔。自分が殺した自分そっくりのモノ。「これは何だ? …俺は何なんだ?」
 綾人と同じ言葉を口にする一色。これって、ラーゼフォンのテーマなのね? 己が何であるか? 人とは、何をもってして人なのか? 自分とは? (OPから『僕は僕のことを知りたい』って歌ってますがな)

 「答えろよ!」 血の叫びに与えられたのは鉛の弾と「D」が何なのか、という意味の言葉だけ。
 「俺をDと呼ぶな」が遺言だなんて…彼は酷い男だったし、樹が言うように罰を受けなければならなかったかもしれないけど、何て寂しい死に方だろう。泣きながら死んでいくなんて。死んだ後も「できそこない」と言われなきゃならないなんて。
 樹さんが駆け寄って「真!」と名前を呼んだ声は届かなかったんですね。彼は確かに量産された「D」の一人だったかもしれないけど、樹にとっては彼こそが「一色真」であり、他の誰とも違う一人の人間だったわけで。その声が届かないまま逝ってしまったのが哀しい。

 か〜な〜り、凹みました。功刀さんの時とはちょっと違う凹み方だけど。(後味悪い)
 ていうか今思うと、功刀さんは思いを遂げられただけマシだった気すらしてきました。自分でしたことに自分でケリをつけられたわけだし。
 それに比べて亘理(神名)さんや、六道さんは、全ての発端に関わっていた様なのに、そのツケを若い人たちに払わせてないか?! 弐神(十文字)さんが「汚れ」を引き受けるってどういうこと? それでいいの?
 ヘレナ=バーベムの言葉に怒った樹さん。彼はこのまま何もしないで傍観者のまま終わるのか? それとも、最後の最後に何かする気なのか?(廊下で一色を見ていた小夜子さんは関わってくるの?)

 遥さんも可愛そうなんだけど。キムはもっと可愛そうで。何だかもう本当に、ご都合主義でも何でもいいから、救いのあるラストを待ち望んでしまうヘタレなワタクシでした。
(020828)
最終楽章 遥か久遠の彼方

 ええと。先週私がした深読みはハズレだったのかどうか…? ん? デカイ綾人とデカイ久遠(真聖ラーゼフォンというらしい)とは別に思考してそうな綾人と久遠を見ていると、全く外したとも思えないのですが。ていうかなんで戦ってるのか良く判らんのですが。勝った方が世界を好きにしていい(調律=創造)ってこと? 映像だけだと読み取り難いですが、とりあえず、綾人の作った(願った?)世界に仕切り直されたわけですよね。彼ら的にはハッピーエンド。ボーイミーツガール。様式美だっていいじゃないか。私は気持ちよかったよ。美嶋遥可愛いかったし。…玲香の神秘さはイシュトリならではだったのね?(笑)

 や。正直、『仕切り直し』がオチなんじゃないかってのは14楽章で想像して、そんな安易な?とモヤモヤしていたのですが。まとまらなくなって放り出して後は視聴者にお任せ〜とか言われて『はぁ?!』とかなるよりはいいやって感じです。(微妙なライン)

 二人の年齢が揃って、一緒に時を歩むことが出来て、結婚して、子供にも恵まれて、仕事も順調。綾人と遥さんが幸せになったのは嬉しい。29歳?綾人も見られたしねぇ。
 放送数時間前に書いた日記に、実は樹さんと案外似てるんじゃないかと一度書いたのですが、多分出てくるだろうなと思ったので消しました。(笑) ちゃんと似てましたね〜。声も宮本さんだったし〜。
 そこで私が思ったこと。『しまった…29歳?綾人…いいかも…』 めっきりティーンエイジャーから足を洗おうとしてますね、ハトバさん!(どうりで綾人可愛いのにイマイチ萌えが足りないと思っていたよ…自分のせいか!)

 久遠が二人の子供として生まれたのは、綾人が麻弥の本当の子供になれたからでしょうな。麻弥は六道氏の娘なのかな? おじさんが奥さんをもらわないと不可能か…。恵ちゃんは義理兄(綾人)に憧れているらしいし、少しずつ関係図にズレを生じさせながらも前とだぶる部分もあるわけですね。

 鳥飼と朝比奈が結婚!てのもかなり嬉しい。浩子ちゃん、今度はちゃんと鳥飼のこと好きになったんだね。良かったねトリー。ていうか、君もこっちの人間に生まれることができたんだねぇ。今度は本当に綾人と友人関係を作れたんだよね?(二人とも同級生だよね?)
 画面には出てこなかった人達もどこかで上手くやってるんだよね? 功刀さんも美智瑠ちゃんと奥様と幸せに暮らしているといいなぁ。美智瑠ちゃんがお年頃でヤキモキしてたら可愛いなぁ。タマランなぁ。
 総ちゃんは軍人になったろうか? キムとはちゃんと出会えましたか? 今度こそ幸せにしろよ。←命令形
 ドニーには是非とも頑張ってエルフィを撃墜して欲しいです。ふふふ。(カップル多いねぇ、ラーゼフォンて)

 気になったんですが。樹さん、綾人の弟として存在してますか? もしかして、綾人と融合してませんか?(分裂しなかったんじゃないですか?というべき?)
 ずっと伏線として使われていたあの絵。綾人が描いた絵と、樹さんの部屋にあった絵が全く同じということ。二人は同時期に遥さんと過ごしていないのに何故同じ絵なのか、という謎。時間軸的には未来のことなんだけど、一種の予知みたいなものだったとか?(それともパラレル?)
 そう考えると、樹さんは樹さんとして生まれなかったんじゃないかという気がするのですが。綾人が学者になっているらしいところも気になりますし。(綾人と遥の出会いからしてズレが生じているわけですし)※小説で、あれが元々の出会いであったことが発覚。樹さんの絵の謎も解けました…。
 …13楽章で、恵ちゃんが『お姉ちゃんが付き合っていた人』のことを『私にも優しかった』と覚えていましたが、あれはもちろん樹さんのことなわけで。でも、この世界ではその人は綾人なわけで。…なんとなく、やっぱり樹さんはいないんじゃないかっていう気がしてなりません。

 そして、一色、ヘレナ、小夜子の三人(&その他大勢のバーベムに作られた子供達)はどうなったのかな、ということ。誕生からして運命を歪められた彼らが、普通に生まれてこられたかどうか気になりますが。綾人も似たようなものなので、できたらどこかで普通に生きていて欲しいです。でも、彼らの場合は人格も全く違ってしまうでしょうね。(もって生まれた性格はあるかもしれんが)
 樹さんいない説だと、小夜子さんが(そういう意味では)報われないことになっちゃいますね…。ん〜。

 あ。九鬼には早々に失脚していただくということで。(基本)

 とまぁ、ここまでは調律後が平和そうでなにより、と気楽に受け止めた部分。(気楽じゃないのも含むけど)
 が、結局救われない人が多い話だなぁという気がしてなりません。仕切り直されることによって悲劇は回避された世界が生まれたわけですが、苦しんだ人達自身が救われたことにはならない様に思えるのです。
 ある程度大人になってから巻き込まれた人は「やり直せた」という気もしないでもありませんが、生まれから運命づけられていた人たちは、生まれなおした時点で別の人って感じが強くて。魂の救済、なのかなぁ。

 樹さんの死に方も唐突でショック。小夜子さん、刺す相手間違ってます。(いや、彼女的には合ってるんだが) 何かしそうだとは思ってましたが…。引き金は何だったんだろう。ストレス溜め込んでたところへ持ってきて、一色の壊れっぷりを見たからでしょうか? 嗚呼もう…誰も彼も不幸だ…(T_T) と思ったら、小夜子さんまでバーベム産ですか?!(@д@;) 最後の最後に何てことを言い出すんだ、この糞爺〜!! ひ〜。
 ……樹さんが聞かなかった(よね?)のがせめてもの慰めでしょうか。だって、彼女の気持ちに応えられなかった自分を知っているから許せたのに、その想いまで作り物だなんて聞かされたら救いなさ過ぎじゃないですか。小夜子さんだって聞かれたくなかったろうし。(むしろ聞きたくない)

 なんでそんな感情を植えつけたの? 樹さんを監視するため? 何かの実験だったのか?
 何様のつもりだ。そうか、神様のつもりなのか。この誇大妄想錬金術師め〜。(伏字にしない方法を模索)

 私刑が許される行為かどうかは別として。例え調律で世界が終わろうとしていても、弐神さんが爺を撃ったことに意味を感じました。終止符を打ってくれたというか。落とし前、けじめって奴ですかね。世の中の裏も表も見てきた彼は正義なんて言葉は使わないでしょうが、それでも。

 樹さんの遺体の前に跪いた亘理さん。彼は、綾人に対して思っていたように、樹さんに対しても「運命を背負わせてしまった我が子」という感情を持っていたんでしょうか? 持っていたと思いたいなぁ。そうじゃないと樹さんが悲しいから。(前回、尻拭い的発言で責めましたが、亘理さんも苦しんだと思いたい…)
 調律の最中、教会に現れた幼い樹、真、ヘレナは何だったんでしょう? 一番幸せだった頃の彼らに戻れたってこと?(やっと訪れた安らかな眠りってこと?…良くわかんない…)

 遥さんまで消し飛んだのには驚きましたが。遅かれ早かれ皆消える運命だったようで。彼女はちゃんと綾人のところへ辿り着けたし、麻弥は彼女なりに綾人のことを愛していたと判ったし、その辺は結果オーライと割り切るしかないのでしょうか。(無念なまま死んだ人が多すぎて感性騙されてる気も…)
 それにしても。17歳(覚醒)まで母親の支配下ってのは無理だよ、ママン。

 樹さんの、『愛して欲しかった』って台詞がとても切ないなぁと思いました。母親にも、父親にも、好きになった人にも、選んでもらえなかったんだもんね。彼が遥さんを好きになった理由は知らないけど、彼女がもし、綾人でなく自分を選んでくれたら、きっとそれだけで救われる気がしたんじゃ無いかなぁ。

 で。一行目に戻って、それなりにハッピーエンドかな、というのが最終的な印象だったわけです。全員が報われるなんて無理ですしね…。
(020911)
 と。ここで終わる筈でしたが。映画って何? 総集編? 番外編? 後日談?(まさか) 補足は蛇足だからヤメテ。
 どんな映画になるのか判らないうちから文句言っちゃいかんのですが。あの出し方は余韻ぶち壊しでした。タイミング悪いと思うのは私だけか。一瞬、納得しかけた本編の辻褄まで無しになった気がしましたよ。個人的に、どんなに好きな作品でも続編に過大な期待をしない方なんで、すっぱり終わってくれた方が気持ちよかったというのもありますね。や、ホントまだ判んないけど。

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